那須平成の森ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は、午前中はとても良い天気でした。現在(14:00)は、雲が出てきています。
風も穏やかなので、散策にはちょうど良いです。
ですが、気温は現在約2℃。暖かい服装でお越しください。
そんな厳しい季節に入った那須平成の森。
その冬をあえて選び、活動している昆虫がいるのは、ご存じでしたか?
我々スタッフにとってその昆虫は「冬の風物詩」となっており、見つけられると
とても嬉しい昆虫。
それが「フユシャクガ」の仲間です。
(↑ 今日見つけた、まるで牛柄の様な模様のフユシャクガ)
冬に活動する、ガの一種。
天敵の少ない冬に活動することで、生存の確立を高める戦略をとっていると、言われています。
たくさんの種類がいますが、今日見つけたのはこの写真のフユシャクガ。
特にメスは、とても印象的な姿をしています。
写真の通り、メスは翅が退化しており飛ぶことが出来ないのです。
メスは木の幹に登って、じっと動かずにオスを待ちます。
この待っている間、メスはフェロモンを放出し、オスをおびき寄せるのです。
厳しい冬を生き抜くための、知恵なのでしょうか。
(↑ 種類によっては、この写真の様に退化した翅が残っている種類もみられます)
写真だと大きく見えますが、実際はかなり小さいです。
見つけるには骨が折れますが、見つけた時の喜びはとても大きいです。
個人的な感触ですが、メスは目線の高さにいることが多い気がします。
そして、細い木よりも、それなりに太い木でよく見かけます。
皆さんも、冬の森でフユシャクガを探してみませんか?
生き物の逞しさを感じられますよ!
(投稿日:2024年12月15日)